行政書士試験のテキストはどれがいい?独学におすすめテキストや勉強法を徹底解説

行政書士試験のテキストはどれがいい?独学におすすめテキストや勉強法を徹底解説

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法律系国家資格の登竜門として知られる行政書士試験。
民法、行政法をはじめとした幅広い法的知識が問われる試験です。
合格率は例年10%前後と難易度が高いため、しっかりと対策をすることが求められます。

しかし、勉強を始めるにあたって、

「そもそも行政書士試験は独学でも合格できるのか」
「テキストがたくさんあってどれを選べば良いのか」
「独学でどう勉強を進めていけば良いのか」

といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では以下について解説していきます。

  • 行政書士試験は独学で受かるか
  • 独学で受かるための勉強時間
  • 実際に合格した人が語る独学合格のコツ
  • 独学合格を目指す方におすすめのテキスト
  • 独学者向け勉強スケジュール
  • 試験対策のポイント

行政書士試験に合格するには、なんといっても、自分にピッタリの勉強法を見つけることが大切です。

この記事を参考に、自分ならではの勉強法を見つけ出してみてはいかがでしょうか。行政書士試験の独学合格を目指す方はぜひ最後までご覧ください。

行政書士試験は独学で受かる?

結論として、行政書士試験は独学で受かることができます

※弊社実施アンケートより

行政書士試験の合格者に対し、当社独自でアンケートを実施したところ、「市販のテキストや問題集を購入し、独学で学習した」と答えた人の割合は67%でした。

実に3人に2人の人が「独学で合格している」ことがわかります。

行政書士試験が難関試験だということを考えると、この割合は驚きですよね。

もちろん、独学は容易ではありません。 しかし、しっかりと試験対策をした上で臨めば、合格も可能だということがこの結果から導き出せます。

行政書士試験の合格率と難易度

行政書士試験は国家資格の一つです。

司法書士や社労士など他の法律系国家資格と比べると取得しやすいことから、「法律系資格の登竜門」とされています。

行政書士試験の概要

行政書士試験の合格率と難易度に入る前に、試験概要を押さえておきましょう。

行政書士試験は毎年11月の第二日曜日に実施されます。

試験科目は大きく分けて「法令等科目」と「一般知識科目」の2つです。

法令等科目は基礎法学、憲法、行政法、民法、商法(会社法)の5科目46問。

そのうち、行政法が22問と5割近くを占めています。

一般知識科目は政治・経済・社会、情報通信、個人情報保護、文章理解です。

一般知識にも合格最低点が定められているため、しっかりと対策することが求められます。

問題形式は3つ。

5択から正解を選ぶ択一式と、複数の選択肢から空欄に当てはまる語句を選ぶ多肢選択式、そして記述式があります。

択一式が1問4点(多肢選択式は1問2点)なのに対し、記述式は1問20点と高い配点になっています。

合格点は300点中180点以上。

大学受験のように高得点の人から合格にするシステムではなく、180点以上を取れば誰でも合格できる「絶対評価」を採用しています。

他の受験生と競い合う必要がないため、合格点を取る勉強をすれば合格できます。

2022年度の合格者平均点は197点ですので、割とギリギリを攻めていることがわかりますね。 勉強をする上でも、科目ごとの得点計画を立てて勉強することが大切です。

行政書士試験の合格率

行政書士試験の合格率は例年10%前後で推移しています。

大まかに10人に1人が合格する計算になります。

最近の合格率をみると、2020年度は10.72%、21年度は11.18%、22年度は12.13%でした。

取得しやすいとはいっても、やはり難関資格なのには間違いありません。

行政書士試験の難易度

行政書士試験は難易度の高い試験です。

それは合格率が1割前後なのを見てもわかりますね。

ただし、行政書士試験を受けるのに特別な条件はないため、初心者でも挑戦しやすい資格だと言えます。

他の法律系資格の合格率と試験科目数を比較すると以下の通りです。

法律系資格合格率科目数
司法書士3〜5%11科目
社労士5〜7%10科目
中小企業診断士4〜8%11科目
行政書士8〜15%6科目
宅建士15〜16%4科目

全体的に法律系科目は合格率が低い傾向です。

司法書士や社労士、中小企業診断士の合格率は1割を下回っていることを考えると、行政書士は比較的合格しやすいようです。 科目数も他の資格より少なめなので、集中して取り組みやすくなっています。

行政書士試験に独学で受かるための勉強期間は?

行政書士試験に独学で受かるための勉強時間は600〜1000時間だとされています。
期間にして半年〜2年が目安です。

※弊社実施アンケートより

当社が独自に実施したアンケート結果では、勉強期間として「半年〜1年」を挙げる合格者が最も多く、全体の5割以上を占めました。

次に多かったのが「半年未満」で30%でした。

1日あたりの勉強時間では「2時間」と回答する方が最多の35%でした。

つまり、1年間独学に当てるとすると、勉強時間はおおむね700時間が目安になります。

しかし、中には合格まで3年以上勉強する人もいることを考えると、人によってかなり幅がありますよね。

このように、合格者の間でも勉強時間に差が出てしまうのには、基礎知識の有無が関係しています。

行政書士試験は法律系科目が最重要となる試験です。

初学者が法律を理解するのにはかなり時間を要しますが、大学で法律を学んだ方や法律事務所などでの勤務経験者であれば、比較的早く理解ができるという違いがあります。 先ほどのアンケートで、実務経験や大学での学習経験のある方と基礎知識が全くない方の勉強期間を比較してみました。

初学者、経験者、双方ともに「半年〜1年」が半数を占めています。

「半年未満」に着目すると、初学者は2割弱なのに対し、経験者はなんと4割。

経験者では、1年より長い期間をかける割合が1割程度とかなり低いことがわかります。 まとめると、以下の通りです。

初学者実務・学習経験者
勉強期間は半年〜1年程度 最低でも700時間を確保すると良い勉強時間は3ヶ月〜1年程度 500時間程度で合格することも可能

初学者であれば、試験日の1年前から、遅くてもその年の5月までに独学を開始する必要があるというわけです。

合格者に聞いた!行政書士試験に独学で受かるためのコツ

では、限られた時間でどのように独学を進めていけば良いのでしょうか。

当社では合格者にアンケートを実施し、行政書士試験に独学で受かるためのコツを聞きました。

最も多かったのは、やはり、「問題を解きまくる」という意見です。 テキストを読んで、問題を解き、またテキストに戻って確認するというフローで勉強を進めている人が多いようでした。

試験が近づいてきたら「模試を活用する」という意見もありました。

とにかく問題を解く。
始めは一問一答で理解を深めていき、ある程度理解できてきたら予想問題を解いていく。
(30代・士業・男性)
基本テキストを読み、問題集でアウトプットを繰り返す。問題集に取り組む際には必ず問われやすい論点を把握し、基本テキストに戻って学習する。学習中盤以降は過去問を通しで演習する。
(50代・フリーランス・男性)
学習最初期から過去問を中心に問題を解く習慣をつける。
ぼんやりテキストを眺めるだけの学習はNG。
いきなり過去問を解くのがつらいならば一問一答形式の問題でも良い。
(40代・会社員・男性)
初めのテキストは流し読み程度でよい。問題を何回か回したのち、できなかった問題について、テキストに戻って暗記。暗記した後、できなかった問題について、再度問題を回す。の繰り返し。
問題集はできれば、重要度のランクがわかるものか、正解率がわかるものを使えるとなおよい。正解率の低いものは、暗記する必要はない。
(40代・士業・男性)
インプットよりアウトプットを重視し、テキストをざっくり読んで問題にあたる。ただ、間違った問題は(問題集の解説は冗長なので、)自分のテキストと照らし合わせて、出題箇所をテキストにマークして情報を一元化する。
(40代・パート・アルバイト・男性)
市販のテキストに、問題集や模試で出た論点を書き込んで情報の一元化をする。
毎週日曜日の13時から16時(本試験と同じ曜日と時間)には、行政書士試験の市販模試を解く。
(20代・会社員・男性)
独学で合格を目指す場合は、なるべく情報量の多いテキスト・例題・過去問・判例が併記されている法律本を用意し、「テキストと法律本で学習→例題と過去問」の流れを繰り返すのが近道だと考える。
また、記述問題は回答するのに慣れが必要だと思われるので、過去問や例題の選択問題を解く場合でも、「この問題が記述で出題されたらどう回答するか」を意識しておくと良い。
(30代・会社員・男性)

テキストのほか、「YouTubeを活用する」という意見も見られました

YouTubeを見て効率の良い勉強の仕方を学んでから学習に入る。
(30代・士業・男性)
私は通勤時間に無料のYouTube講義を聞き、自宅で肢別本を回す作業を繰り返しました。
私にはこれが合っていましたが、1番大切なのは「自分に合った勉強法を見つけること」だと思います。
(40代・フリーランス・男性)
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行政書士試験に独学で受かるためのおすすめテキスト3選

結論として、市販のテキストは自分にあったものを選ぶのが鉄則です。

大手のスクールや予備校が出版している参考書であれば、ほとんどが合格に必要な内容を網羅しています。カラー、文体、文字の大きさ、冊数などを比較して、「スッと読める」ものを選ぶと良いでしょう。

とはいえ、本屋やネット書店には参考書がありすぎて、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは特におすすめしたいテキスト3選をご紹介します。 気に入った参考書が見つかったら、同じ出版社で揃えるとより勉強しやすいですよ。

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  • 表や図が多く初学者でも理解しやすい
  • 情報の重要度がランク分けされているため、学習の優先順位がつけやすい

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  • フルカラーで学習をサポートするコラムが充実
  • 情報量が豊富で学習経験者におすすめ
  • 重要語句は赤シートで隠しながら学習できる

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  • 科目別+六法で分冊できるので持ち運びに便利
  • 図表やイラストがふんだんに使われている
  • 最短距離で合格できるように情報を大胆にカットしているため、試験までの時間がない人におすすめ

行政書士試験に独学で受かるための勉強スケジュール

行政書士試験は合格難易度が高いため、計画的な勉強が必要です。

特に独学であれば、自分でスケジュールを管理しなければなりません。

試験は法律5科目と一般知識で構成されています。しかし、全ての科目に均等に時間を割り振る必要はありません。

行政書士試験では6割を得点すれば良いため、出題数と点数に応じて優先順位をつけましょう。

具体的には、①民法・行政法、②憲法、③基礎法学・商法の順で勉強します。 ウェイトは以下のようなイメージです。

最重要の民法と行政法に大きく時間を割くことをお勧めします。

法令科目46問のうち、行政法は22問、民法は11問です。

点数に換算すると、行政法は満点で112点、民法は76点です。

なんと、この2科目を完璧にするだけでも合格点が取れてしまうわけです。

もちろん満点は難しいですが、2科目の精度を高めると合格が近づきます。

優先順位を踏まえ、1年間の独学スケジュールをご紹介します。 あくまで目安ではありますが、以下のようなフローになります。

法律科目はまず民法から勉強開始すると良いでしょう。

なぜなら、民法は普段の生活に密接に関連している法律だからです。

行政上の手続きなどが事細かに書かれている行政法よりはとっつきやすいと言えます。

独学の勉強はテキストと問題集を一緒に使うのがおすすめです。

テキストで知識をインプットしたら、すぐに問題集の同じ箇所を開いて解きましょう。

こうすることで、知識がどのような形で出題されるのかを理解することができます。 テキストと同じシリーズの問題集を用意すると便利です。

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試験対策のポイント

行政書士試験に独学で合格するためには、まとまった勉強時間とスケジュール管理が必要なことがわかりました。

ここで、改めて試験対策のポイントをまとめます。

ポイントは4つ。

  • テキストを理解する
  • 過去問を重視する
  • 何度も繰り返す
  • 自信がなければ通学講座や通信講座を活用する

テキストを理解する

テキストは独学の基本です。

自分に合ったテキストを見つけたら、それを信じて突き進んでください。

なかなか点数につながらないと不安になってしまうかもしれませんが、色々な参考書に手を出すのは避けましょう。

テキストは「ざっと読む」というよりも、「理解する」つもりで読むと頭に残ります。

行政書士試験は科目数が多く、暗記だけで対応することはほぼ不可能です。

「どのような理由で、どのような結論が導き出されるのか」という流れを意識しながら読むと良いでしょう。

ただし、もし理解できないところがあっても、立ち止まらずに読み進めてください。

法律科目は互いに補完し合っており、全体を把握してはじめて理解できる部分もあります。 テキストは何度も繰り返すことを前提に、まずはガンガン進みましょう。

試験までに理解できていればOKなので、気負わないことが大切です。

過去問を重視する

行政書士試験の合格への近道は過去問を解くことです。

「何度テキストを繰り返しても模試で良い点が取れない…」という悩みを抱えている方は過去問を疎かにしがちです。

試験では似たような問題が形を変えて出てきます。

五肢択一式の問題で選択肢の一つだった問題が、また別の年度で出題されることもままあります。

過去問は「正解したか」ではなく、「理解しているか」を重点的に確認しましょう。間違えた問題はテキストに戻って確認すると、より記憶に残りやすくなります。

何度も繰り返す

行政書士試験は範囲が広く、一度で理解することは難しいです。

特に民法は1000条以上あり、判例はとても把握しきれないほどあります。

テキストや問題集は何度も繰り返すことを前提に活用しましょう。

繰り返し問題を解き、テキストで確認するうちに、自然と頭に残るようになります。 問題を解いた時に「これはテキストのあの辺に載っていたな」と思い出せるようになればゴールです。

自信がなければ通学講座や通信講座を活用する

行政書士試験は独学でも合格は可能ですが、初学者にとってハードルが高いのも事実です。

どうしても自信がない場合には、通学講座や通信講座をうまく活用すると良いでしょう。

行政書士に合格した人からは「結局、合格には講座が最短」という声もありました。

通信講座や通信講座を活用するメリットとしては、「スケジュール管理をしてくれる」「効率が良い」「質問しやすい」という点が挙げられます。

合格のノウハウを蓄積しているため、より効率的なスケジュールを組んで、確実に合格に導いてくれます。

教えてくれる講師がいるため、わからないところが出てきてもすぐに疑問を解消することができます。

一方、最大のデメリットは「費用がかかる」ことです。

独学だと大体1〜2万円程度で済むのに対し、通信講座や通学講座は10〜20万円かかることがほとんど。

ほぼ10倍の費用がかかってしまいます。

費用を抑えたい方は試験前の集中講座や模試だけに参加するという方法もあります。 自分に合う方法で合格を目指してください。

まとめ:自分に合った勉強法を見つけて行政書士試験独学合格を目指そう

ここまで行政書士試験の受かるための独学勉強法について解説してきました。

初学者でも実務や学習の経験者でも、合格するには地道な努力が必要です。

テキストを選ぶ際は、カラーや文体などを比較して「読みやすい」と思えるものを選ぶことをおすすめします。

最近はテキストのほか、無料のYouTube講座やアプリなど多様な勉強コンテンツも出てきました。 ぜひ、自分に合った勉強法を見つけて、行政書士試験の合格を目指してください。

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