行政書士試験の合格率は?わかりやすくほかの資格と比較してみた

行政書士試験の合格率は?わかりやすくほかの資格と比較してみた

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皆さんは「行政書士」という資格をご存じでしょうか? あまり聞き馴染みがない方もいると思いますので、今回は行政書士の資格や難易度についてご紹介します。

1. 行政書士とはどんな資格?

行政書士のバッジ

行政書士とは、行政書士法に基づく国家資格者で、主に官公署へ提出する書類、各種許認可申請に関する書類、事実証明に関する書類の作成や手続きの代理・相談を行う職業で、行政書士試験は、行政書士として活動するための資格を得るための試験で、例年11月に実施されています。試験科目は憲法、民法、行政法、商法、会社法、一般知識など、幅広い知識が問われます。合格率は例年約10%前後です。

行政書士・試験概要については別記事で詳しくまとめていますので、まずは是非こちらを参照ください。

2. 行政書士試験の難易度はどれぐらい? 他の資格と比較してみた

行政書士試験と近しい難易度の資格は

  • 宅地建物取引士
  • 司法書士
  • 社会保険労務士
  • 中小企業診断士
  • 土地家屋調査士
  • マンション管理士

などの資格が挙げられます。それでは比較してみていきましょう。

宅地建物取引士

必要勉強時間300時間
合格率15~18%

宅地建物取引士は不動産取引の専門家で、不動産取引においてお客様が知っておくべき事項(重要事項)を説明する仕事です。行政書士試験と比べて難易度はやや易しく、必要な勉強時間は約300時間、合格率15~18%、合格までの平均受験回数は約2回です。民法などの試験科目が行政書士試験と重複しています。例年約200000人程度が受験している人気の資格であり、宅地建物取引士試験は例年10月の第3日曜日に試験が実施されています。

司法書士

必要勉強時間3,000時間
合格率5~6%

司法書士は不動産や商業、相続の登記などをする仕事です。行政書士試験と比べて難しく、必要な勉強時間は約3000時間、合格率5~6%、合格までの平均受験回数は約4回です。民法などの試験科目が行政書士試験重複しています。例年約12000人程度が受験しています。司法書士試験は例年7月に筆記試験、10月に口述試験が実施されています。

社会保険労務士

必要勉強時間1,000時間
合格率6~7%

社会保険労務士は、人材に関する専門家であり、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなどの仕事をしています。行政書士試験より難易度はやや高く、必要な勉強時間は約1000時間、合格率は約6~7%です。合格までの平均受験回数は約4回です。例年約40000人程度が受験しています。社会保険労務士試験は例年8月の第4日曜日に実施されています。

中小企業診断士

必要勉強時間1,000時間
合格率4%

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。行政書士試験より難易度はやや高く、必要な勉強時間は約1000時間、合格率は1次試験、2次試験ともに20%前後(試験全体で4%程度)です。合格までの平均受験回数は約2回です。例年約40000人程度が受験しています。例年約17000人程度が受験しています。中小企業診断士試験は第一次試験、第二次試験とも年に1回実施しており、第一次 試験は例年夏頃行われますが、その実施要領は4月頃に経済産業大臣名で公告され、その内容が中小企業庁ホームページに掲載されます。

土地家屋調査士

必要勉強時間1,000時間
合格率9%

土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記につき必要な土地又は家屋に関する調査及び測量を行う専門家です。行政書士試験より難易度はやや高く、必要な勉強時間は約1000時間、合格率は約9%です。合格までの平均受験回数は約3回です。例年約5000人程度が受験しています。土地家屋調査士試験は、例年筆記試験は10月の第3日曜日、口述試験は翌年の1月に実施されています。

マンション管理士

必要勉強時間500時間
合格率9%

マンション管理士はマンション管理組合の管理者や、区分所有者(分譲マンションの購入者)の相談に対応し、助言や指導を行うマンション管理の専門家です。行政書士試験とほぼ同レベルの難易度で、必要な勉強時間は約500時間、合格率は約9%です。合格までの平均受験回数は約3回です。例年約12000人程度が受験しています。マンション管理士試験は例年11月に実施されています。

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3. 合格者が語る「行政書士試験」突破の鍵は?

行政書士試験受験者は例年45000人程度で、必要な勉強時間は約600時間、合格率は約10%、合格までの平均受験回数は約2回です。難関な資格ではありますが、勉強時間や平均受験者回数を見ると、決して合格できない資格ではないと言えます。600時間で学習期間を1年と考えた場合、週に12時間程度の学習時間が必要です。つまり1日の学習時間は約2時間になります。最短6か月で取得できると謳っているスクールも多くありますが、何事も早く始めるに越したことはなく、6か月だとかなり厳しいスケジュールとなりますので、個人的にはは9~12か月間の学習期間を設けることをお勧めします。

では、行政書士試験に合格するためにはどのような勉強をしたら良いのでしょうか。

筆者が2022年度行政書試験に合格した経験からポイントをお話していきます。

【必勝法 その1】まずは講義動画を視聴

私は資格スクールの講座を受講して、テキストを読んだり講義を聞きながら、その他に市販の肢別過去問題集を購入し、この過去問題集を徹底的に繰り返して解くという勉強をしました。

まずはじめは、講義動画を視聴しテキストに一通り目を通しました。量が多い資格のため、問題演習のみで学習することは難しいです。ある程度この分野に精通した人もしくは好きな人であれば参考書だけでも足りるかもしれません。ただ自信が無い人は今の時代、安価のWEB講座などもありますので活用することをオススメします。

【必勝法 その2】早めに過去問を解く ⇒ わからない箇所を講義で補う

その後は過去問題集を繰り返して解いて分からなかった箇所や疑問に思ったことがあればテキストや講義動画を再視聴してさらに条文を読むという方法で勉強を進めていました。

勉強している方の中には、「過去問題と全く同じ問題は本試験では出ないから、過去問題はやってもあまり意味がない」とおっしゃる方もいますが、筆者は決してそうは思いません。なぜなら、過去問題でどんな言葉がよく使われるのか、どんなレベルの問題が出るのか、そのような分野からの出題が多いのかなど、実際の試験での問われ方を理解して、それに慣れていないと合格には近づけないからです。

最終的には、問題を見て「この問題は、この条文のこのキーワードのことを聞いているのだな。この判例のこの要点のことを聞いているのだな」ということまで分かるようになれば合格することができると思います。

過去問題集を解くにあたってお勧めしたいことは、民法と行政法を優先的に解けるようになることです。なぜなら、行政書士試験の出題内容は、民法と行政法の占める割合が大きいからです。

そして、個人的には、過去問題集はできるだけ繰り返し回数を重ねたほうが良いと思っています。

【必勝法 その3】長期戦だからこそ、「学習履歴」をきちんとメモしておく

私は、過去問題集の解けなかった選択肢には×を付けて、忘却曲線に従って、翌日、1週間後、2週間後など定期的にに同じ問題を解いて復習をし、最終的には過去問題集のほとんどの選択肢が〇になることを目指しました。

レベルの高い学習をしたい方は、ただ〇×をつけるだけでなく、この選択肢のどの部分が間違っているのか、もしくは合っているのか、どのように変えたら正解になるのかなど、〇×の根拠を考えてノートに書きだしながら問題を解くとさらに実力がつきます。この方法で勉強すれば時間はかかりますが合格に近づくことができると思います。個人的にはこの方法を一番お勧めします。

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4. まとめ

行政書士試験の合格率が10%という事や必要な勉強時間が約600時間あるというデータを見ると、やはり難しい試験だと思い挑戦がしにくかったり諦めてしまう方もいるかもしれません。

確かに行政書士試験は簡単な試験ではありませんが、法律系の資格の中では難易度が低い方であり、きちんと勉強すれば決して合格できない資格ではありません。きちんと必要点数に届く勉強を行っていけば合格率はさほど気にしないで良いものです。

なので、合格率に惑わされないきちんとして現在地を確認するためにも、過去問学習をうまく利用してぜひ合格に向けてチャレンジしてほしいと思います。

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